人口 約233万人 (2004年)
面積 約310,000k‡u (日本の4分の3)
宗教 イスラム教(多数派はイバーデイ派) 

気候 オマーンは国土の約80パーセントが砂漠だが、海岸線の総延長は1700キロメートルにも及び、北東部と南部は山地となっているため、気候は地域によってさまざま。旅行シーズンとしては10月から4月がベストだ。

【オマーン湾岸(マスカット、クリヤット、ソハール、スール)】
一般に、ハジャル山地によって砂漠地方から切り離されたオマーン湾岸のバティナ地方は高温多湿。この地域は、海からくる湿気がハジャル山地に止められるため若干雨もある。ただ、夏期(4月から10月)には平均気温が40度、ときには50度に達するため、潤うほどのものではない。湿度も日中で40パーセント、夜間には100パーセント近くにまで達する。これに対して冬期(11月から3月)の平均気温は25度前後としのぎやすい。
【山岳地帯(ニズワ、ジャブリン、ルスタック)】
標高が2000メートル以上にも達する山岳地帯では、冬に雪が降ることもある。古くから潅漑の整備がされたこの地方では、農業も盛んに行われ、ローズウォーターに使われるバラなどが生産されている。
砂漠地方】 
一般に高温乾燥型。ワヒバ砂漠やサウジ国にまたがる空白地帯など、大きな町はほとんどなく、夏期(4月〜10月)の暑さは相当なもので、日差しも強烈。降水量は非常に少なく、日中の気温は50度に達することもあるが、湿気が少ない分、水分の補給を忘れなければ過ごしやすいかもしれない。ただし、太陽が沈むと急激に気温が下がるので注意。
【アラビア海沿岸(サラーラ)】
サラーラを中心とする南部のアラビア海沿岸のドファール地方は亜熱帯性気候で、モンスーンの季節(6月から9月)には大雨に見舞われる。この時期には山肌の緑も一斉に色付き、北部とはまた違った風景が楽しめる。サラーラの日中の平均気温は30度、冬期はやや下がって28度程度。湿度は年間を通して日中は40パーセント、夜間は80から100パーセントに達する。

服装
オマーンもほかの湾岸諸国と同様、イスラム教にもとづく習慣、伝統が守られている。男女にかかわらず、海水浴場やホテルのプール以外では手足をあまり出さないほうがよい。 夏でも夜間は冷えることもあるし、また砂漠での昼夜の気温差はかなり激しいので上着を必ず持参しよう。砂漠の日差しは強烈なため、帽子などで日差しを避けるように。

旅行シーズン 10月から4月がベスト

入国に関して

【観光ビザ(シープ国際空港到着時に申請、取得)】
必要書類 パスポート、申請書1通(現地にて記入)、帰国時の航空券、滞在費(クレジットカード、所持金等)
滞在可能日数 1ヶ月(入国、出国日を含む)
費用 RO6
旅券残存期間 3ヵ月以上
査証欄余白 見開き2ページ以上

【観光ビザ(在日大使館に申請)】

必要書類 パスポート、パスポートの本人写真のページのコピー、申請書1通(手書き不可)、身元保証書(旅行会社作成可)。※商用ビザは英文の身元保証書に会社のレターヘッドを使用。社判とサインの他写真(4ラ3cm)1枚が必要。
滞在可能日数 1ヶ月
費用 4500円
旅券残存期間 3ヶ月以上
査証欄余白 見開き2ページ以上
所要日数 約1週間
時差 日本との時差はマイナス5時間。サマータイムはない。

電圧 230V、周波数は50HZ

通貨レート オマーン・リヤル 1リヤル=1000バイザ=282.7716円(2004年6月)

通信事情 電話はよく整備されており、ホテルの電話や公衆電話から国際電話をかけることができる。公衆電話は空港はもちろん、首都のマスカットでは町のいたるところにある。公衆電話には、コイン式とカード式の電話があるが、カード式電話が主流。カードの種類は2タイプ。日本でも一般的に使われているプリペイドカードのほか、カードの裏に記載されている番号にアクセスしてから利用できるものがある。後者は、電話機にはカードを差し込まないで使うので、多種類の電話機で使用可能になる。携帯電話での利用もできる。カードは1.2ROと3ROのものがある。

チップ
特にその習慣はないが、ホテルやレストランでいいサービスをうけたら払うこともある。トイレチップは不要。

習慣 ベイルートなどの都会ではシリアに比べて服装や言動は比較的自由だが、保守的な地域では(地方、農村部)体の線を極力出さないように。この土地の人は大変保守的な宗教観念を持っているので、回教、キリスト教でタブーとされている行為は避けるようにする。

休日
2004年 (*は移動祝祭日)
1/1 元旦
1/30〜2/2* 犠牲祭
2/22* イスラム新年
5/2* 預言者ムハンマドの誕生日
9/12  モハメット昇天祭
11/14* ラマダン明け
11/18 ナショナル・デー
11/19 HM Sultanの誕生日 
12/31  大晦日
言語 アラビア語(公用語)、英語も通じる。  

食べ物 ほかの湾岸諸国同様、オマーンも町中の安レストランは、インドかパキスタン料理(ビリヤニなど)が非常に多い。チャーハンや焼きソバなど、中国(風)料理を出すレストランも結構多い。また、イスラム教の祝祭日の日はお祈りの時間中は店を閉めているファーストフード店がある。オマーン人は辛いものが苦手なので、オマーン風カリーはマイルドで日本のカレーに近く、現地人はマラックとかマハーリと呼ぶ。おもしろいのは、英語ではミートカレーMeat CurryやチキンカレーChichen Curryと呼ばれ、インド人などはアラビアン・カリーと呼んだりして、自分の国のカリーと区別している。

飲み物 紅茶は50〜100bzs、コーラ100〜200bzs、フレッシュジュース300〜500bzs、アルコール類は一部のホテルやレストランでのめるが高い。ミネラルウオーターも一般的。

お土産 ハンジャルと呼ばれる短剣、男性のターバンや刺繍入り帽子。コーヒーポットや銀製品、香炉、乳香や香水類。世界一高いといわれる香水「アムアージュ」など。

安全情報 特殊なものでは不敬罪というものもある。国王の写真に対する侮辱的な行為、非難も含まれ、発覚した場合は厳罰が待っているので注意。また、国王のプライベートなことに関する質問は避けたほうがよい。
写真は軍事施設、王宮、空港、港湾施設のほか、多くの博物館では禁止になっている。また、人の写真を撮る場合は男性でもひとこと断ったほうがいい。女性の場合は絶対に避けるべき。ただし、子供たちやベドウィンの人々の場合は、向こうから写真を撮ってということもあるので問題は少ない。それでも女性に関しては注意するに越したことはない。
また、オマーンでは家に入るときに靴を脱ぐが、足の裏を見せるのはタブーとされているので座り方にも注意。
飲食は右手を使い、オマーニ(アラビック)・コーヒーを勧められたら受けるのが礼儀とされている。小さなカップで何度も注ぎなおしてくれるが、もういらないときはカップを軽く横に振ればいい。

緊急連絡先 日本大使館 Embassy of Japan

Way No.3011, Shati Al Qurm, Muscat, The Sultanate of Oman
(P.O. Box 3511, Ruwi, Postal Code 112)
Tel: (968) 601028
Fax: (968) 698720